分子構造図の作り方
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【注意】現在、下記サイトのシステムが変わって、ページに組み込まれているエディタでは背景色を変えることができなくなったようです。メールアドレスと氏名を登録し、無料で会員登録してからソフトをダウンロードすれば可能です。
分子構造図を描画するには、専用ソフトを使うのが楽です。
たとえば、このページの右上にある灰色の部分をクリックすると、 ChemAxon Marvin(MarvinSketch)というエディタが立ち上がります。 Javaを使用しているのでリンクを開くとブラウザが落ちる場合がありますので、ご注意ください。
操作方法は英語ですが、基本的な描画なら簡単にできます。このページを見ると各機能の意味がわかります。自動整形機能もありますので、あまりうまく書けなかった場合は試してみるとよいでしょう。書き終わったら、プリントスクリーンしてペイントに貼り付ければいいです。
このソフトは背景色を変えることもできます。デフォルトは灰色なのであまり見やすくないですが、白色に変えれば見やすくなります。有機化学美術館のように、背景を黒にすると、炭素結合の線は自動的に白くなります。当サイトのように、黒板をイメージした青緑にしてもいいでしょう。
ただし、背景色の選定には、どの人にとっても見やすいようにする注意が必要です。背景が植物の葉のような緑色ですと、色覚障害がある人にとって、酸素の赤が背景と見分けがつかなくなってしまいます。しかし、黄色成分を減らした青緑ならば、ある程度判別は可能です。
色覚障害のシミュレーションを行なってみました。なお下記画像で使用したColorDoctorというソフトは現在ダウンロードできなくなっています(参照)。その代わり、miCheckerというソフトで同様のチェックができます。
このように、黄色成分が含まれている緑色は、赤色を埋没させてしまいます。本来は酸素の色を朱色に変えればもっと見やすくなるのですが、このソフトでは不可能なようで、断念しました。グレースケールでのプリントアウト時にプリンターの特性によっては酸素の部分が見づらいかと思います。
なお、上の図の上から3番目の青緑色の画像は、pngなどの劣化のない形式では色覚障害があってもある程度見やすいですが、JPEG圧縮をすると色情報が劣化するので、特に色覚障害がある人にとってはかなり見にくくなってしまいます。こういったことを避けるため、構造図はpng形式にするとよいでしょう。当サイトでは、表示速度を上げるために、漫画は基本的にjpgファイルでアップしていますが、構造図が含まれているファイルはpng形式にするという方法で、速度と画質を両立させています。
日本人では、40人に一人が色覚障害を持っています。男性に限れば20人に一人になります。これはAB型の血液型の人の割合と同じです。欧米では、もっと比率は高くなります。色覚障害の人にとってわかりづらいウェブデザインをすると、場合によってはユーザーの1割近くを逃してしまうことになります。